こころ、こんにちは。

COLUMN院長コラム

「けなげ」からの脱却 : 女性にまつわる依存症からの回復へ向けて(2014.10.28)
少なくとも20世紀までは、表面化するアディクションや依存症は圧倒的に男性に起こるものだったと思われます。代表的な依存症であるアルコール依存症では、病棟のほとんどは男性であり、女性の場合は男性に比べて軽度の方が多かったように思います。もちろん一部症状が重い方…

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「休職は自分への優しい接し方を取り戻す時間」 : 治療方法としての休職の意義(2014.09.08)
50人以上雇用されている事業所には、定期的に産業医が関わることが労働安全衛生法などの法律で義務付けられています。産業医は通常一人という会社や事業所が多いのですが、いまは精神科医も産業医として新たに加わってほしいと考える企業が増えています。 私も現在、すで…

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身近に起こるトラウマ再体験反応(2014.08.01)
俗に精神医療や心理学における「トラウマ」は、過去に心に傷を負った体験をいまの生活に引きずっている様子を指しますが、これは何もはっきりと「トラウマによるもの」とわかる場面ばかりで起こるとは限りません。 確かに私たちに起こる不安や恐怖などのこころの反応は、そ…

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人間関係とその治療~嫌いな自分に、前向きになれない~(2014.07.14)
たとえば会社でのきっかけでおこるうつ病にも大きく3つのパターンがあるでしょう。ひとつは業務過多、二つ目は業務内容に対するやりがいを感じないこと、そしてもう一つはこの人間関係でしょう。少なくとも人間関係、すなわち「人付き合い」は切っても切れない関係にあります…

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衝動の掛け違え~プラスアルファについて~(2014.04.25)
前回は巷に起こり得る衝動性について述べました。いまは様々なところに講演や指導という形で入らせて頂いておりますが、私のベースはあくまで臨床という立場のため、科学や理屈もさることながら、いまの世の中の感覚を無視できないと考えるようになりました。 その無視でき…

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頑固な人の事情~好き嫌いを生み出す正義感~(2014.04.10)
精神科医療に直接触れるところではなくとも、社会では日常的に人間の衝動性というものが様々な場所に反映しています。この時期に身近でわかりやすい一つは「人事異動」でしょうか。これは様々な大人の事情が絡んでいることは、もはや議論の余地のないところでしょう。例えばあ…

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トラウマの治療に、アツさは要らない(2014.03.11)
東日本大震災からはや3年が経ちます。仙台出身の私にとっては一昨日のような感覚もありますが、その当時学生だったという方とも知り合うようになって、やはり月日は経ったのだろうなと思います。考えてみれば学生さんは大抵若いですし、学年というわかりやすい指標もあるので…

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依存症と支配欲求(2014.02.17)
我々精神科の治療には「ジェノグラム」という問診が欠かせません。ジェノグラムというのは家族歴のことで、これを聴取することでその方の生い立ちを見つめていくことです。身体科の治療があくまで本人を中心とするのに対し、精神医療には本人の他に家族を含め周りの人々、そし…

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依存症の治療に、「底付き体験」は必要か?(2014.01.14)
今回はいつもと視点を変えて、医療者側からみた依存症について述べてみます。 依存症の「はしり」であるアルコール依存症の治療には、「三本柱」という言葉がこの30年余り続いています。つまりアルコール依存症の治療は絶対断酒だが、通院・抗酒剤・自助グループという三…

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正しさは要らない(2013.12.16)
先日、知的障害者の生活支援施設の県職員が利用者に虐待をしたという事件が報道されました。報道ではこのような事件があると、大学教授などが専門家としてコメントを求められるので注視して見ています。もちろん字幕スーパーを初めとして様々な編集が入っていますので、コメン…

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