こころ、こんにちは。

COLUMN院長コラム

依存症と支配欲求(2014.02.17)
我々精神科の治療には「ジェノグラム」という問診が欠かせません。ジェノグラムというのは家族歴のことで、これを聴取することでその方の生い立ちを見つめていくことです。身体科の治療があくまで本人を中心とするのに対し、精神医療には本人の他に家族を含め周りの人々、そし…

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依存症の治療に、「底付き体験」は必要か?(2014.01.14)
今回はいつもと視点を変えて、医療者側からみた依存症について述べてみます。 依存症の「はしり」であるアルコール依存症の治療には、「三本柱」という言葉がこの30年余り続いています。つまりアルコール依存症の治療は絶対断酒だが、通院・抗酒剤・自助グループという三…

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正しさは要らない(2013.12.16)
先日、知的障害者の生活支援施設の県職員が利用者に虐待をしたという事件が報道されました。報道ではこのような事件があると、大学教授などが専門家としてコメントを求められるので注視して見ています。もちろん字幕スーパーを初めとして様々な編集が入っていますので、コメン…

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依存症は最悪の事態からの回避である(2013.10.15)
いまは「ネット依存」や「万引き依存」など様々な依存症外来も開かれるようになりました。依存症を嗜癖という概念も少しずつ浸透してきました。しかし依存症の対象そのものにどうしても注視してしまう傾向は、まだ変わらないようです。 依存症というのは、当のご本人が最悪…

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精神科医から見るブラック企業(2013.10.01)
ブラック企業という言葉に乗じるわけではありませんが、残念ながら日々臨床をしていて芳しくない対応をされていると感じられる企業もみられます。このアベノミクスのなか、以前と比べ業務量が増え、それに伴う上司部下関係を主としたしがらみも増えているのか、うつ病に至る人…

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トラウマ・サバイバーの癖(2013.09.01)
「トラウマ・サバイバー」という言葉があります。幼い頃より両親より様々な虐待を受けた、あるいは両親の虐待を目撃せざるを得なかったなど、家庭内で緊張感の絶えない中で育った子どもとして使われるものです。このような体験はその子供が大人になるにつれて様々なこころの不…

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「言葉」は「本音」を言わない(2013.08.07)
行動経済学に「カスタマー・マイオピア」という言葉があります。マイオピア(myopia)とは「洞察力に乏しい」という英語ですが、では「カスタマー・マイオピア」とは「お客のことを全く考えていない」という意味かというと、そのような直訳にはならないようです。 で…

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カウンセリングが生きる時(2013.07.06)
カウンセリングというと、クライアントにあたる人とカウンセラーが一対一で相対し、クライアントのこころを解きほぐしたり、新しい生き方の方向へ導くために行われる面接と思われると存じます。私もカウンセリングが治療構造の一翼を担っていると思いますが、カウンセリングは…

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「強迫」は「脅迫」の積み重ね(2013.07.04)
強迫性障害という疾患があります。出掛けに何度も鍵を閉めたかをチェックしなかなか外出できない「確認強迫」、あるいは汚れや菌がついているのではと気になり手洗いが止められない「洗浄強迫」など様々なものがありますが、こと強迫で本人が「悩む」場合は、その強迫の内容が…

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奪われた感覚は知恵を出すことを拒絶する(2013.06.06)
以前在籍した医院で採用していた心理学的調査票に、EMBU尺度というのがあります。これは「養育体験認知に関する自己記入式調査票」と訳され、患者さんがご自身の子ども時代を反芻しながら記入していく調査票です。どのように両親に育てられたかを振り返りながら答えて頂き…

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