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COLUMN院長コラム

【ミニコラム】ギャンブル依存症のLOST

2019.01.07

先日の新聞記事に、ギャンブル依存の目安としての「LOST」が挙げられました。

Limitless : 予算や時間の制限を守れない。
Once Again : 今回のギャンブルで手にしたお金を次のギャンブルに使おうとする。
Secret : ギャンブルを隠す
Take money back : 負けた時に「すぐに」取り返したくなる。

以上四項目中、二項目が直近一年で該当すると、ギャンブル依存症の疑いを考えます。
アルコール依存症の「CAGE」「HALT」に始まり、英語4文字での提唱は昔から依存症の啓蒙活動におけるプラカードです。いずれゲーム依存にも応用されるでしょう。
ここで大切なことは、これらの項目を単に依存症判定の線引きにするのではなく、当事者のこれらの様子が「どのような気持ちや願いを投影しているか」を見つめることです。
例えばLimitlessの「守れない」を取り上げれば、これは実は「あえて守らない」という気持ちの投影です。なぜなら守ることは「支配される」「牛耳られる」と捉えてしまうからです。同じように「隠す」や「取り返したくなる」も被支配感に対する抵抗です。
このように、「がんじがらめにされてしまうことに対して敏感にならざるを得なくなった背景」を見つめていくのが、ギャンブル依存やゲーム依存など行動依存症の根底です。